キャリアコンサルタントとは|法律で決まっている仕事と登録者8万7千人の実像
最終更新: 2026年10月9日(公開: 2026年10月9日)・キャリコンと給付金 編集部
働く人の仕事と能力開発の相談を受ける国家資格
キャリアコンサルタントは、職業能力開発促進法に基づく国家資格です。法律では、キャリアコンサルティングを「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと」としています。その仕事を、名簿に登録して行う専門家がキャリアコンサルタントです。
2016年4月に国家資格になりました。
法律で決まっていること
| 決まり | 内容 |
|---|---|
| 名称独占 | 登録した人でなければ「キャリアコンサルタント」やまぎらわしい名称を使えない。違反は30万円以下の罰金 |
| 登録制 | 試験に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録して名乗れる |
| 更新 | 5年ごとに知識講習8時間以上・技能講習30時間以上を受けて更新 |
| 守秘義務 | 業務で知った秘密を漏らしてはならない |
| 信用失墜行為の禁止 | キャリアコンサルタントの信用を傷つける行為をしてはならない |
名称独占は「名前」を守る仕組みで、相談の仕事そのものは資格がなくてもできます。ただ、ハローワークや学校、自治体の相談員の求人で、資格を応募条件にしていることがあります。
登録者は8万7千人で半分が関東
キャリアコンサルタント登録センターの集計では、2026年9月末の有効登録者は87,151人です。関東が52.4%、近畿が17.3%を占め、東京都だけで22,606人です。
JILPTが2022年に登録者へ行った調査(回答7,586人)では、次のような姿でした。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 年齢 | 50代が最も多く、60代以上が増えている |
| 性別 | 女性60%・男性40% |
| 主な活動の場 | 企業41.7%、学校20.6%、需給調整機関(ハローワーク、人材派遣など)20.5%、地域10.7% |
| 働き方 | 専任・専業が約4割、兼任・兼業が約6割 |
| 活動していない人 | 約3割 |
受ける相談
同じ調査で、最も多い相談(複数回答)は「現在の仕事・職務内容」40.4%、「就職・転職活動の進め方」37.8%でした。最も難しいと感じる相談は「発達障害」20.5%、「メンタルヘルス」17.7%、「職場の人間関係」13.3%の順です。
企業の中では、社員のキャリア面談や研修、人事制度の運用の中で相談を受ける人が多く、ハローワークや学校、地域の窓口では、就職や転職の相談を日常的に受けています。
なるまでの道のり
厚生労働大臣が認定した養成講習(150時間以上)を修了するか、相談の実務経験を3年以上積んで、学科と実技の試験に合格し、名簿に登録します。くわしくはキャリアコンサルタントになるには。講習は約20万〜50万円で、多くは教育訓練給付金の対象です(講習の比較)。
Q&A
- キャリアカウンセラーと何が違いますか
- キャリアコンサルタントは法律で名称が守られた国家資格で、登録した人だけが名乗れます。キャリアカウンセラーは法律で守られた名称ではないので、誰でも名乗れ、民間団体の資格(GCDF-Japanキャリアカウンセラーなど)の名前にも使われています。
- どんな相談を受けることが多いですか
- JILPTの調査では、最も多い相談(複数回答)は「現在の仕事・職務内容」40.4%と「就職・転職活動の進め方」37.8%でした。最も難しい相談は、発達障害、メンタルヘルス、職場の人間関係の順でした。
- いつから国家資格ですか
- 2016年4月から、職業能力開発促進法に基づく国家資格(登録制の名称独占資格)になりました。
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ピックアップ講習
令和7年度に修了した913人のうち82%が受験し、受験した人の83%が合格。全国約20か所の通学とオンラインを選べ、振替できる。
- 給付の対象の受講料
- 396,000円(50%なら自己負担 19.8万円、70%なら 11.9万円)
- 令和7年度の実績
- 修了 913人/受験 82%/合格 83%
- 学び方
- 通学あり・オンラインのみ(7月・11月・3月)
令和7年度に修了した2,139人のうち88%が受験し、受験した人の84%が合格。全国の校舎とオンラインで毎月開講。
- 給付の対象の受講料
- 392,111円(50%なら自己負担 19.6万円、70%なら 11.8万円)
- 令和7年度の実績
- 修了 2,139人/受験 88%/合格 84%
- 学び方
- 通学あり・オンラインのみ(毎月)
通学(夜間・土日)の講座は、令和7年度に修了した875人のうち87%が受験し、受験した人の80%が合格。ライブ通信の講座もある。
- 給付の対象の受講料
- 398,200円(50%なら自己負担 19.9万円、70%なら 11.9万円)
- 令和7年度の実績
- 修了 2,644人/受験 85%/合格 79%
- 学び方
- 通学あり・オンラインのみ(4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月・12月・1月)
実績は教育訓練給付金の講座検索システムに講習機関が報告した値(令和7年度)。合格率は資格受験者数に対する合格者数。