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キャリアコンサルタントは役に立たない?修了者と登録者の回答で確かめる

最終更新: 2026年10月9日(公開: 2026年10月9日)・キャリコンと給付金 編集部

使う場がある人には役立っている

労働政策研究・研修機構(JILPT)が2022年に登録者へ行った調査(回答7,586人)では、キャリアコンサルタントとして活動している人(5,333人)に、資格の役立ち度を5点満点で聞いています。

質問平均点(5点満点)
資格が日々の仕事や生活に役立っている4.22
自分の活動が、相談者や組織の課題の解決に役立っている3.99
キャリアコンサルタントとしての自分の活動に満足している3.26

活動している人の多くは「役に立っている」と答えています。活動の頻度が高い人、活動年数が長い人ほど、役立ち度も満足度も高くなる傾向がありました。

登録者の約3割は活動していない

同じ調査で、回答者の29.7%(2,253人)はキャリアコンサルティングに関する活動をしていませんでした。理由(複数回答)の上位は次のとおりです。

活動していない理由割合
キャリアコンサルティングとは関係のない組織・部署に所属している53.4%
周囲にキャリアコンサルティングの仕事(ニーズ)がない34.7%

休止中の人の役立ち度・満足度は、活動している人より低くなっていました。「役に立たない」という声は、資格を取ったあとに使う場面がない人から出やすいと読めます。

講習の修了者が答えた効果

教育訓練給付金の講座検索システムには、キャリアコンサルタント養成講習の修了者が「講座の効果」を答えた結果が講座ごとに載っています。令和7年度の22講座分を合計しました(複数回答。回答者は各講座の割合から逆算して約7,200人)。

効果回答数回答者に占める割合
社内外の評価が高まる1,714約24%
趣味・教養に役立つ1,538約21%
その他の効果1,102約15%
希望の職種・業界に転職・再就職できる760約11%
特に効果はない568約8%
配置転換などで希望の業務に就ける519約7%
処遇の向上(昇進・昇格・資格手当など)に役立つ411約6%
より良い条件(賃金など)で転職・再就職できる330約5%
早期に転職・再就職できる240約3%

「特に効果はない」は1割に届きません。一方で、昇進や手当、条件の良い転職のように、収入や待遇に直結する効果を選んだ人は少数です。評価や教養のように、仕事の中身や自分自身への効果を挙げる人が多くなっています。

講座ごとの数字は、各講習のページで、全講座の平均と並べて載せています。「趣味・教養に役立つ」が多い講座ほど、仕事に直接は結びつけない受講者が多いと考えられます。

役に立ちやすい人と立ちにくい人

役に立ちやすい役に立ちにくい
人事・人材育成・キャリア面談など、相談の場がすでに仕事の中にある今の仕事に相談の場面がなく、資格を生かせる部署に移る見込みもない
ハローワーク、学校のキャリアセンター、自治体の相談窓口など、資格を求める仕事に就くつもりがある資格を取れば収入が上がる、転職できると期待している
自分のキャリアを見直す学びとして、教養の面も含めて価値を感じる5年ごとの更新講習(38時間以上)と費用を続ける気がない

取る前に、「資格を取ったら、どこで、誰の相談に乗るか」を一つ書き出してみてください。書けるなら役に立つ可能性が高く、書けないなら、取ったあとに使う場を作れるかを先に考えておくと、後悔しにくくなります。

費用を抑えて試すなら

給付金を使うと、講習の自己負担は受講料の50%、条件しだいで20〜30%まで下がります。在職中に受けて修了後1年以内に登録すれば70%が戻るので、受講料33万円なら講習の自己負担は9.9万円です。費用の総額はキャリアコンサルタントになる費用で計算しています。

Q&A

持っているだけで給料が上がりますか
上がるとは限りません。講習の修了者が答えた効果で「処遇の向上(昇進・昇格・資格手当など)」を選んだのは約6%でした。資格手当がある勤め先や、資格を求める仕事に就く場合を除けば、収入への効果は小さいと見ておくほうが確実です。
名称独占なら、取らないと仕事ができないのでは
名称独占は名前を使う独占で、相談の仕事そのものは資格がなくてもできます。ただ、ハローワークや学校、自治体の相談員の求人では資格を応募条件にしていることがあり、その仕事に就くには役に立ちます。
活動していない人はなぜ活動していないのですか
JILPTの調査では、休止中の人の理由は「キャリアコンサルティングとは関係のない組織・部署にいる」が53.4%、「周囲に仕事(ニーズ)がない」が34.7%でした。休止中の人の約7割は活動を始めたい(再開したい)と答えています。

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ピックアップ講習

日本マンパワー

令和7年度に修了した913人のうち82%が受験し、受験した人の83%が合格。全国約20か所の通学とオンラインを選べ、振替できる。

給付の対象の受講料
396,000円(50%なら自己負担 19.8万円、70%なら 11.9万円)
令和7年度の実績
修了 913人/受験 82%/合格 83%
学び方
通学あり・オンラインのみ(7月・11月・3月)
公式サイトで説明会の日程を見る このサイトの解説
ヒューマンアカデミー

令和7年度に修了した2,139人のうち88%が受験し、受験した人の84%が合格。全国の校舎とオンラインで毎月開講。

給付の対象の受講料
392,111円(50%なら自己負担 19.6万円、70%なら 11.8万円)
令和7年度の実績
修了 2,139人/受験 88%/合格 84%
学び方
通学あり・オンラインのみ(毎月)
公式サイトで説明会の日程を見る このサイトの解説
リカレント

通学(夜間・土日)の講座は、令和7年度に修了した875人のうち87%が受験し、受験した人の80%が合格。ライブ通信の講座もある。

給付の対象の受講料
398,200円(50%なら自己負担 19.9万円、70%なら 11.9万円)
令和7年度の実績
修了 2,644人/受験 85%/合格 79%
学び方
通学あり・オンラインのみ(4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月・12月・1月)
公式サイトで説明会の日程を見る このサイトの解説

実績は教育訓練給付金の講座検索システムに講習機関が報告した値(令和7年度)。合格率は資格受験者数に対する合格者数。

出典・参考(一次情報)